絵屋のワンデイギャラリー7月18日(土)、8月9日(日)開催します。

絵屋ワンデイギャラリー 宮嶋恵子作品

久し振りに絵屋のワンデイギャラリーを開催致します。
新型コロナの再拡大が懸念される中ですが、なるべくオンラインでの情報発信などを充実させて、素敵な作品をご紹介していきたいと思います。

今回は銅版画作家の島田北斗さんと「りぼん」を主題として作品を制作し続ける宮嶋恵子さんの作品を展示致します。

このお二人の作品は色々な見方が出来ると思いますが、私にとっては「かっこいい絵」の作家さんです。

島田北斗作品 「サントリー角」

島田北斗さんは多摩美術大学の版画専攻卒業後、25年近く作家活動を続けています。
近年はご自身の思い出や印象を、単体のモチーフに被せる様な作品を描いています。

例えば、写真の作品「サントリー角」は、ある朝見つけた空き瓶が「光を反射して、すごくきれいに見えたから」という理由で制作されています。
そのお話を聞いた時、「制作動機がシンプル過ぎる!」と思いました。
とてもシンプルな理由ですが、面白いのはそれをパッと描けるやり方ではなく、銅版画という技法で作り上げていること。
手間暇かけて、そう見えない、最初に島田さんが感じた印象のままの「サントリー角」を作り上げているんだな、と思い至ると、
うーん、これはセンスと絵心とそれを維持し続けた年月の賜物の作品なんだな、と、同年代の私には感慨深いものがありました。

宮嶋恵子さんは武蔵野美術大学油絵学科を2010年に卒業後、個人での作品制作と「絵社(かいしゃ)」というアーティストグループでの作品発表もされている30代の作家さんです。

絵屋ワンデイギャラリー 宮嶋恵子作品
宮嶋恵子作品 「うつうつと」 2019年

宮嶋さんはほぼ「りぼん」だけを主題に作品を制作しています。
今まで宮嶋さんの作品展示を2回拝見しましたが、りぼんというものが持つイメージの多様性や、りぼんて幾何形体なんだ、とか、りぼんに作家が日々感じているであろう様々な心理状態を乗せられるんだな、、、など発見の尽きない作家です。

2人の作家さん共に、作品制作にあたって「コンセプトはない」と言い切っています。(お二人は知合いではないので、別々に言っています。)
そのせいか作品が「作家の意図」を読み取るという、見る側からしたら面倒にも感じる作業が必要なく、「作品が物体として独立しているな~」と感じます。

絵屋のワンデイギャラリー


島田北斗・宮嶋恵子の作品展示

2020年7月18日(土)、8月9日(日)、12~17時

入場無料

会場:COMMUNEBASEマチノワ
   〒194-0021東京都町田市中町3丁目10-6

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