2020年2月14日から28日まで藤沢のRavi3 Cafeさんで展覧会を開かせて頂きました。
今回の作品は2019年に何か自分の作品でワークショップを開けないかと思い作ってみた作品です。
シーチング布を適当に女の子の形に切り、カンバスの下地材(ジェッソ)を塗って簡易カンバスを作ります。
その女の子に自分の「今」を投影して絵の具で描いていく、というプロセスの作品です。
もともとは西巻茅子さんの絵本「わたしのワンピース」から思いついたものです。
ご存知の方も多いかと思いますが、白いうさぎが白いワンピースを作ってそれを着て外に出ます。
ラララン、ロロロンと歌いながら歩いていると、お花や小鳥、麦などの間を通り過ぎるたびにワンピースにその場所のモチーフが柄になって写っていく、というお話です。
この絵本が幼稚園の頃から、本当に好きで小学校5年生の時には丸パクリした絵本を作り夏休みの宿題として提出したこともありました。
さて、今の自分を描く、というテーマではあったのですが。
なかなか難しいですね。
ちょうどこの作品を制作していたのが49歳だったので、何かと判断の基準が変わったりブレたりしているところで、そのブレは今も続いているのですが、何かしっかりしたものを捕まえる気力もなく、目の前の女の子型カンバスと絵の具と筆にお任せで描いていました。
唯一、気合が入っていたのが、こちら。
いつも通る西陽が強烈な坂道をなんとか写し取りたい、と思って描いてみました。
こちらは、今の自分とは関係なく絵の具楽しい!という気持ちで描いています。
この2人は妙にリアルになりました。
一番右、真夏に描いたらこうなりました。
最後に、ものすごく久し振りに描いた平面作品。「引き波」
引き波も子供の頃から好きでした。
砂浜で水際に立って地面を見ると波が引いて、平衡感覚が失われるように感じますよね。
こんな感じな白京子展でした。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました。