石橋佑一郎さんと作ろう木版画ワークショップレポート

12月8日(日)に開催された「木版画作家 石橋佑一郎さんと作ろうー多色刷りの年賀状」ワークショップ

諸事情あって、12月8日、一日で制作する事になりました。

木版画をゼロから完成まで、いち日で作るというがっつりした内容、剛の者でなければこなせないハードなワークショップを強行したのには訳があり、今回参加者6人の内3人が某芸大出身の20代の若者、そして浮世絵大好き版画が趣味の中学生、30年前に美大を出たとりあえず色々作れる人(私)、というメンバーに、日ごろから版画に造詣の深いマチノワディレクター山本氏が「摺り」のみで加わり、これなら行ける、と踏んでの事でした。

と、書くと大げさですね(^^;すみません。

わりと、のんびり、和やかムードでスタートしました。

石橋佑一郎木版画ワークショップby絵屋
講師の石橋佑一郎さん

 

皆さん、オリジナルの図案で制作です。
石橋先生が分版や見当について、丁寧にご指導して下さいます。
今回は内見当で作ります。

見当鑿という専用の「のみ」があることを初めて知りました。
石橋佑一郎木版画ワークショップby絵屋

分版に少々頭を悩ませつつも、サクサク進めていきます。

 

そんな中、摺りに特化した山本氏、石橋先生の猫の図案に「ネズミをプラスして」と依頼。
子年の年賀状で猫がネズミを押さえつけているという、
猫好きならではの図案をオーダーメイド。


せっせと摺り上げていきます。

石橋佑一郎木版画ワークショップby絵屋

 

 

彫る、ひたすら彫る。

「腕、痛い、、、明日は筋肉痛。。。」というつぶやきが聞こえます。

石橋佑一郎木版画ワークショップby絵屋

 

 

皆さん4時前に彫りあがり、摺りのスタートです。

 

石橋佑一郎木版画ワークショップby絵屋

追い込み慣れしてますね~
時間の経過と共に集中力が増していきます。

 

最後は皆さんの作品から、これはというものを数枚並べて品評会です。

 

 

石橋佑一郎木版画ワークショップby絵屋ワークショップ前日に何気なくタブレットで描いたイラストを木版画にした作品です。
デジタルで描いたイラストを木版画というアナログで作品にするという新しい技法を開発!?
色や版の重ね方を少しずつ変えています。
ミュージアムショップで売っていそうな作品ですね。

 

石橋佑一郎木版画ワークショップby絵屋藤の花と蝶々です。
この方の版、実は藤の弦一本だけを彫ったものなんです。
見当をいくつかつけて、版を少しずつずらして摺るという本職がデザイナーさんならではの発想!!
そんな知的な制作過程を感じさせない、なんともいえない桃源郷のようなほんわかした世界観がまた素敵。


今年旅行に行った北海道の釧路湿原の樹氷を表現したという作品。
本当に一日で作ったんですか?と、間近で制作過程を見ていても聞きたくなりました。
木だけの版もとても素敵です。

 

浮世絵好き中学生、石橋先生のアシストもあり、細かい部分も彫り上げられました。
小槌の色を変えて、変化を楽しみました。

石橋さん図案、山本さん摺りの猫、貫禄ありますね~。
絵の具の量を調節して、黒猫、斑模様、灰色猫と色々な猫が出来ました。

写真では逆さまに写っている水色の洋服の女の子が筆者作。
前回のワークショップの時に版がずれてしまい、半年悔やんでいたので今回リベンジです。
「まあまあじゃない(´_>`)?」と喜んでいます。


皆さんさすがの完成度、そして木版画に熱く燃えた一日でした!!



参加者の方から、「次回も参加します!」との嬉しいお言葉をいただいたので

その場で、第3回開催も決定いたしました!!


 

 

 

 

 

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