お菓子の家アートワークショップと欲求がいろいろ

12月23日に藤沢本町にあるRavi3 cafeさん開催の「お菓子の家」ワークショップに参加してきました。

絵屋ブログ2019/12/26

ここ2年ばかり、ポチポチとあちこちのアートのワークショップに参加していますが、

毎回、毎回ものすごく盛り上がって、一人で「フガ――――!!!」となりながら作っています。

 

今回も14時に始まって、他の参加者さんたちが次々に完成して帰ってゆく中

17時半まで粘って作ってきました。

それでも、パーツがたくさんあるので、まだまだ作れそうだったのですが

さすがに夕飯を作りに家に帰らなければならなくて、

「ここまでだな…」と心の中でポツリとつぶやいて、

フィニッシュに向かいました。

 

「お菓子の家」、大人が作ると、子供の頃の夢が今かなう!といった感じに思えますが、それだけではありません。

人間には様々な欲求がありますが

「制作欲」

というものが、あるんだな…と。

三大欲求、といえば、食欲、性欲、睡眠欲

仏陀の7つの欲求にはそこに、承認欲、生存欲、怠惰欲、歓楽欲が加わるそうです。

それ以外にも色々な根源的な欲求はあるわけですが、

その中に「制作欲」「作りたいという欲求」が入るな、と思いました。

絵屋ブログ2019/12/26

 

今の社会は自分の手で物を生み出さなくても、生きていけてしまいそうです。

でも、目の前に何もないところから、新しいものを生み出したり、

バラバラなものから一つの世界を作り出したりする事は

心と脳がリセットされて爽快な状態になります。

 

今回の様に子供時代の遊びとの境界線が無いアートのワークショップに参加してみて、

初めて「作りたい」という欲があるんだな~、と素直に思えました。

 

ですが、家で一人でやるかというと

やらないです(^^;

まあ、何かしらの本を読んで相当やる気が起きれば作り出すこともありますが、

怠惰欲の強い私は、きっかけがなければ畑違いなものづくりには手を出しません。

 

ワークショップは限られた時間と材料、制作手法という

ギューッと圧縮された制作の時空間がいいんだな、と思います。

周りで他の参加者さんたちが制作に熱中しているのにも影響されて

気持ちが盛り上がります。

てづくりクラブさんのワークショップは「物を作る」という根本を揺さぶってくるな~と、

感動しながら帰ってきました。

絵屋ブログ2019/12/26

 

ちなみに「達成欲」というのもあるそうなので、制作欲から達成欲に欲がシフトするから完成度が上がるのかな、とか

作ったお菓子の家の入った紙袋を持ちながら電車に揺られて、つらつら考えました。

 

 

 

 

 

 

 

ロシア17世紀の版画画集「ルボーク」

町田の古本屋、ユリイカ書店さんで面白い画集を買いました。

何が面白いって

絵柄がものすごく面白い!!

なにこれ~、を連発しながら眺めてます。

 

 

 

 

 

 

表紙からして、こんな感じ

 

 

 

 

 

うさぎもライオンも、日本人の感覚ではおじさん顔

 

 

 

 

 

 

 

可愛いーーーーー!!!!

 

 

 

 

 

 

 

うーん。太陽なのはわかるけど何を表現しているのか、文章を読みたい。

 

こちらはルボークというロシアの民衆版画だそうです。
(以下、wikiより)

「17世紀半ばに誕生し、18世紀初頭のピョートル大帝時代(ロシアの近代化・西欧化の時代)に社会の各階層の支持を受け流行した。主に市場や街頭で行商人によって安く売られ、農民家屋の室内装飾としてイコンの脇などに飾られた。昔話や宗教的物語、風刺、戦いの場面、日常生活の一場面など世俗的ながら多岐にわたる題材がとりあげられ、庶民の娯楽や啓蒙といった役割を果たしていた。」

なるほど~。勉強になりました😃

画集の中の絵は、ほとんどが木版画、ちょっと銅版画がありました。
木版画に少しずつ詳しくなっていってます!

木版画ワークショップのちらしが出来ました

木版画ワークショップのチラシが出来ました!

 

出来上がったら、早速チラシを設置して貰えそうなお店や施設にお願いに。

まずは町田でアートといえば国際版画美術館ですね

木版画ワークショップだし、というわけで、
立派なエントランスに微妙に緊張しながら
「アーティストのワークショップを開催しますので、ご案内を置かせて下さい。」とお願い。

快くOKして下さいました。

 



 

 

 

 

 

 

そのまま帰ろうとしたら、奥の方で何かイベントをしている模様。
版画美術館館長による美人画講演会が開催中でした。
3時半までの講演会で、その時すでに3時…
でも後ろの方なら席はあるとの事で「まあ、ちょっと覗いてみよう」と思いこそこそと席につきました。

100席以上ありそうな会場はほぼ埋まっている状態。
ああ、私のイベントもこんなになるまで育てたい…
ご高齢の方、特に男性が多く、この世代の方たちは美人画が好きなんだな~、と肌で感じました。


テーマは現在展覧会開催中の「美人画の時代―春信から歌麿、そして清方へ―」にちなんだ

「歌麿美人画の特質と影響」


最後の30分とはいえ、なかなか勉強になりました。


歌麿の時代は「大首絵」に規制がかかっていたとか、
でも歌麿はあんまり気にせず「大首絵」を描いていたとか、
ついには「大首絵」が禁止になってしまったり。
大首絵という言葉を知っただけでも、ひとつ知識が増えました!
※大首絵とは浮世絵のうち,美人や役者の上半身や顔を大きく描写した絵の事だそうです。
 面白い言い方ですね~



そのほか、「うがち」、「あだ」という言葉も会得✨

こういうちょっと踏み込んだ知識って、本で読むと集中力が必要ですが
人のお話として聞くと専門的な内容が一気に頭に入ってきますね。

講演会、素晴らしい!
もっと行こう~、と思った土曜の午後でした😀





 

 

 

 



 

 

 

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