ART55-町田で55人のアーティストを紹介するプロジェクト-vol.4

冨田 真歩 個展

「さかい、あいまい」

2023年11月3、4、5日 

3日間の冨田真歩展はクラフト紙に描かれた雑草や風景が一枚の紙の境界線を超え、お互いに増殖し合う様に感じた展示でした。

冨田さんが毎日、少しずつ作品を入れ替えていたのも、そんな印象を強くしていたのかもしれません。

窓から差し込む光がクラフト紙を透過して、昼間見る絵と夜見る絵が変わってしまうのも、何か会場全体が蠢いている、植物が伸びていく様な、時間と空間が自然と動きを持っている様に思える3日間でした。

ざっくりとした筆捌きは爽快感があり、室内に屋外の空気を持ち込んでいました。

冨田真歩展では3日間、ライブペインティング&凧づくりを行い、見に来た方も気軽に筆を取って参加していました。

コラボ企画のシバヒロ開催「アート凧揚げ」では冨田さんが凧の紙に描いた雑草達を凧に仕立て飛ばしました。シバヒロ大盛況でした!!

冨田さんの作品が多くの人の手にとられ、空を飛びました。

参加者は小さなお子さんが多かったのですが、普段は目にしない現代美術の片鱗を体感して頂けたと思います。
絵を描きたいと言い出すお子さんが多かったのは嬉しい誤算でした。流石に冨田さんの作品の上に、というのはワークショップ担当者の気が引けて、裏面OKにしたところ、紙が薄いため裏移りして思わぬコラボが出来上がりました。

冨田 真歩(とみだ まほ)略歴

神奈川県相模原市出身

多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻 2023年卒

植物に気持ち悪さ、恐怖を感じたことをきっかけに、近所の植物や風景をメインに絵画制作をしています。

植物という予測不能な空間を作りだす生命が、なぜ、どうしてここに蔓延っているのか?ということに向き合います。

ART55-町田で55人のアーティストを紹介するプロジェクト-vol.3

海川花菜個展


「トンネルで、砂浜で、遠く向こうに雪を見る。」

2023年10月7、8、9日 

海川さんはマチノワギャラリースペースの雨戸を閉め(ディレクターの山本さんによると開館以来初めて閉めたそうです。)マチノワの什器を組み立てて、ご自身の作品に取り込みました。

展示は海川さんのいくつかの記憶が重ね合わせられ、それに被せる様に今も同じ様に存在しているであろう風景が宙ぶらりんに再現され、多用されている鏡には今、その場にいる自分が映し出されるという複雑な空間がありました。

少しだけ空けた雨戸や、出入り口側からの自然光で、展示空間は時間によって表情を変え、海川さんが意図した光、作り出したプロジェクターの光、恐らく意図していない光が交錯して益々自分の立っている場所が、砂に足をすくわれる様な感覚を覚えました。

(ART55 世羅田)

海川花菜作品全景

コラボ企画

海川さんのZINを販売しました。

コラボ企画①
アートとジャズギター

コラボ企画②

BEACON Machida × Sagamihara
〜デザイナーたちのアタマのなか〜


海川さんの作品に囲まれて、トークセッション

海川花菜略歴

北海道旭川市出身
多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻 2023年卒
私の中では特別な、でも凡庸な、どこにでもありそうな風景を元に、映像を含むインスタレーション作品を主に制作しています。
自分が生活の中で感じた個人的なことが普遍的になって、それがまた誰かの個人的なところに触れるような、そういうものが作れたらいいなと思っています。

ART55(アートゴーゴー)ー町田で55人のアーティストを紹介するプロジェクトーvol.2

 

玩具八八

ー尻の穴の中を見てみようー


町田仲見世商店街、書店ユリイカで「玩具八八」の作品展示を開催しました。

町田の街にアートの拠点を増やしたい、という思いから、ART55のメイン会場COMMUNE BASE マチノワを飛び出し、町田市街地唯一の古書店「書店ユリイカ」の協力を得て、玩具のパーツを素材に、物体の解体と再構築に取り組む「玩具八八」の展示を開催しました。

開催日時:2023年7月15~17日(土、日、月)

13時OPEN、19時30 30分CLOSE  ※入場無料

会  場:書店ユリイカ

〒194-0013 町田市原町田4丁目5-19(仲見世商店街)2F

 

玩具八八(多摩美術大学在学の赤き虹の主宰する新世代玩具屋さん)

多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻2年在籍

玩具、雑貨収集が趣味で、ある時セロハンテープの芯を取り付けられたクレーンのミニカーと出会い衝撃を受け、可能性を見つける。それから玩具、ガラクタの解体・再構築という表現を始め、「更に”新しいモノ”を生み出す」を旗印として制作をしている。

ART55 ー町田で55人のアーティストを紹介するプロジェクトー vol.1. 「FOLLOW」

FOLLOW

香川 穂波、新保 花奈、仲井真 直 三人展

 

COMMUNE BASEマチノワは地元で間伐された木材を使いオーダーメイドでつくられた家具や、自然な色合いの板目が特徴的な空間だ。
ホワイトキューブではなく人の思いが込められて作られたあたたかなマチノワの空気と作家の個性が混ざるグループ展FOLLOW。
3人が追い求めるテーマを中心にして、それぞれを簡単に紹介しようと思う。(鯉沼)

香川 穂波

香川穂波作品「蝶は見る」部分

彼女は規則性と身体性に向き合ってきた。

自然現象には規則性がある。
しかしその規則性を追い求め仮説を立て作った作品は、なぜかエラーが生まれる。
彼女の原動力はそのエラーという想定外を試行錯誤する作り手としての体験の楽しさにある。

加えて、触れ動かせるという身体性も彼女にとって重要なファクター。どうなるのか想像をしながら仕掛けを触り作品が変化する。鑑賞者にも予想外の驚きを与えられれば、作り手の楽しさに近いものを感じさせることができるだろう。

マチノワではこれまでの彼女の作品も常設展示していて、以前の作品も今展での新作も触れて初めて完成するものだ。今作は木の棒を足で踏むことで仕掛けを動かせるので、躊躇せず体感してみてほしい。

新保 花奈

新保 花奈「THE FOREST]部分

彼女は『森』と向き合ってきた。
森といっても彼女の心象風景に存在する概念の『森』。
それは彼女の創造の源。暗く尊大で恐怖を感じさせ、憧れつつ畏れ敬うもの。女性的で、確かな生命を持っている。その存在は彼女の中で音を発し、動き、なにやら訴えかける。
そんな『森』が無垢材という舞台の上で、彼女独自の感性により強い色彩を纏って形作られる。

今作は網やワイヤー、糸が用いられ、以前よりも線的な主張が強い。線同士が結び、絡まり、線がくり抜いた形を意識すれば何もないところに存在が生まれる。存在の有無が入れ替わる。この入れ替えの意識を持って、彼女はこれまでのドローイングやスケッチを行ってきた。それが今展では物体性を持って立ち現れている。

仲井真 直

仲井真 直 「違う家、フシフシ。」

彼女は寂しさと向き合ってきた。

彼女にとって、何もない寂しさは心地良いもの。
得体の知れない焦燥感。そばに寄り添う存在。
遠くへと旅立ってもいつでも帰れる居場所。
そんなことを思いながら描かれる情景は、いつも見慣れた場所にも、全く知らない遠い異国のようにも見える。その景色は観る者の過去の記憶と結びついてどこか懐かしささえ感じる。
更に、その中にぽつりとある可愛くも不思議なキャラクターの存在が、寂しさのような漠然とした感覚の呼び水となっている。

マチノワの空間の中に溶け込むカレンダーや立体化したキャラクター達が、現実を飛び越え彼女の感覚世界へと引き込む。
あたたかな木の風合いとセピア調の色彩が強い親和性を持ち、密度と存在感を高めている作品だ。


この場所でしか味わえない作品が3日間という短い展示期間なのは残念に思うが、だからこその濃さと刹那的な特別感がある。

ART55 ー町田で55人のアーティストを紹介するプロジェクトーの初回に相応しい、熱意のある展示だ。

これから新たに続いていくプロジェクトと、若い3人の作家の未来が実りあるよう願っている。(鯉沼)

7人とひと家族の作り手展を開催します!

町田中町3丁目のCOMMUNE BASE マチノワを中心に活動している絵屋です。

2022年6月5日(日)
7人とひと家族、合計11名の作家の展示を致します。
町田出身、町田育ち、町田で活動中の作家達のバラエティに富んだ作品をお楽しみ下さい。

さて、「7人とひと家族」ちょっと不思議なタイトルの展示ですが・・・

もともとは2018年にCOMMUNE BASE マチノワで開催した「7人の作り手展」の第2弾をやりたいね、というところからスタートして、参加作家を探していたところ、一家4人全員アーティストの志村一家も合流して下さるとのことで「7人とひと家族」と、なりました。


参加作家は前回から引き続き、彫刻の高あみさん、革製品を作る野中宗徳さん、アイシングクッキー作家の高尾束紗さん、展示作品が前回現代美術だったのが漫画になった白京子改めせらだきょうこ。

新しく加わって下さった方は刺繍作家の渡辺弥生さん、木工、革作品の榊まりさん、境川のゴミからジュエリーを生み出すKanako nezzzさん。


そして志村一家は父、志村雄逸さんと兄弟の洸賀さん、拓真さんの生活を楽しくするプロダクトデザイン、絵本作家の母まゆみさんの絵本原画。

と、非常に盛り沢山な展示となっております。
当日は作家も多く在廊しています。
もの作りの楽しさを共有し、人と人とのつながりを広げられる場になればと思っています。

【開催概要】
2022年6月5日(日)

OPEN    AM10:00ーPM6:00

会場:COMMUNE BASE マチノワ ←タップするとGoogle mapが開きます。
   〒194-0021 町田市中町3-10-6
   ※小田急線町田駅から徒歩13分、町田シバヒロから徒歩4分

 

2021年も山羊のメリーさんこと中村正さんのドールメイキングワークショップを開催します。

2021中村正ワークショップin町田マチノワ

2020年9月に開催して大好評だった中村正さんのワークショップを今年も町田中町3丁目のCOMMUNE BASE マチノワで開催します!美術作家、中村正のドールメイキングワークショップ

ノスタルジックとメルヘンがミックスされた可愛い様な、不気味な様な、
唯一無二のシュールな造形物(動物人形)を作る中村正さん。
そんな中村さんが制作に使っている材料や道具で、自分だけの「動物人形」を作ってみませんか?

当日は中村正さんの作品の展示も致します。

今年も、見て、作って、中村正ワールドを存分にお楽しみください!

※本ワークショップは定員に達したため、お申込みを締め切らせていただきました。
 ただいま【キャンセル待ち】で受付けております。お問合わせページよりご登録下さい。
 24時間以内にお申込み内容確認の為ご返信致します。


日  時 : 9月11日(土)、12日(日)

       10時~ 、14時~ (各日2回、全4回)

所要時間 : 120分

講  師 : 中村正


場  所: COMMUNEBASEマチノワ
      

      〒194-0021 東京都町田市中町3-10-6

参加費用 : 4,000円
      ※材料費とおやつ代を含みます。

各回定員 : 9名
※会場のマチノワの広いスペースで、参加者の方が十分な距離を保って制作出来る様に致します。
※新型コロナ感染予防対策の為、お子様のみ参加の場合、付き添いの保護者は1名までとさせて頂きます。
       

募集開始 :お申込みの際、お手数ですがメッセージ欄に参加ご希望回を第2候補まで下記の記号でご記入ください。

       9月11日10時から→A
       9月12日10時から→C
       
※記入例「参加希望回、第1希望C、第2希望A」

<当日の持ち物> 

・エプロン

・お手拭きタオル

・作品に使ってみたい色柄端布(作品作りのアクセント用)

・作品と組み合わせたい小物

・作りたいものの参考資料など

・作品を持ち帰る袋や箱

 

※ワークショップ開催時は、講師、参加者共にマスク着用、手指の消毒液の設置、換気の徹底をして、新型コロナ感染防止に努めます。



<中村正 略歴>
1972年生まれ。多摩美術大学卒業。 山梨県在住。動物をモチーフとしたシュールな造形作品を手掛ける。

作家自らが「山羊のメリーさん」に扮し、動物人形の公開制作パフォーマンスを行う。娯楽性とアート性、ファンタジーとリアリズムの融合したハイブリッドな動物達は、可愛いだけではない、大人の寓話を紡ぎ出す。

山羊のメリーさんワークショップ  


山羊のメリーさん(中村正)ワークショップの様子。
※当日は山羊のメリーさんの仮装は致しません。

実 家

銅版画作家島田北斗作品

銅版画作家、島田北斗インタビュー

 島田北斗 「実家」 2016年 ¥15,000-

今年の夏、銅版画作家の島田北斗さんにインタビューしました。

目まぐるしく変わるコロナ禍の日常で、この記事をアップするタイミングを逃していましたが、
年末年始、今年は例年とは違う実家との関り方をしている方も多いんだろうな、と思い、
この時期、島田北斗さんの「実家」という作品が頭に浮かびました。

島田北斗「サントリー角」 ¥7,000-

島田さんの作品はタバコや酒瓶、など、昭和の頃からある既存のデザインをそのままに作品にしています。

画面の端にそういった既製品が置かれている絵は多いと思うのですが、島田さんの作品はそれ自体が主役となっています。

この「実家」という作品も、家そのままを描いているのですが、それがそのままという訳でもなく、突き放されたものでもなく、どこまでもそのモノに寄り添っている感じがします。

島田さんにその辺りをインタビューしようと思っていたのですが、

お話しは島田さんのお父さんの事がメインに。

島田北斗「わかば」 ¥5,000-

画家であったお父様の島田澄也さんとの関係が島田北斗さんにとっては数年前までの作家活動の全てだったとの事です。

お父様の島田澄也さんは恐ろしくパワフルな方で、島田さんが美大に入るちょっと前までCMの造形美術や博物館模型の制作の会社を経営、60代前半までは経営者として辣腕をふるっていました。

ところが62歳ごろ、取引先の大事な資料を電車の網棚に忘れるというミスを社員の一人が犯し、責任を取る形で会社を退きます。

会社を退いてしばらく家でぼーっとしていたそうですが、若いころは油彩画を描いていた島田澄也さんは、退職して2~3年後から再び筆を執ります。

更に4WDの車を購入したことで、本来のパワフルな個性を取り戻します。

そんな父親の変化が息子である島田北斗さんの人生に大きく絡んできます。

島田澄也さんは車に布団と油彩画の道具を積んで、絵を描く旅に出始めたのです。

2人いる息子のうち、次男の北斗さんを連れて。

ここまで聞いて、「4WD」というのが島田澄也・北斗さん親子が醸し出すノスタルジックなムードとどうにも違和感があったのですが、

それは島田澄也さんが描いたいたものが戦争の記憶画だったからかもしれません。

私が見てきた戦争画は戦時中に国の命令で描かれた戦争画でしたが、島田澄也さんは反戦の思いを込めて、戦争の記憶を平成の時代に絵画に残しています。

第二次世界大戦と4WDと20代の息子。放浪の旅。

北斗さんのお話を聞いて、何やら映画を観ているような気持ちになりました。

旅をして絵を描くのですが、行く先々でトラブルを起こします。

というのも、人の家、しかもボロボロな家を許可もなく描くので、その住人が文句を言ってくる。
そして、一緒にいる息子には「お前はここを描け」と、描く場所を指定。ご本人は「嫌だった」と、言っています。


地方に行って見つけた蔦の絡まるレンガ造りの建物を勝手に描き始めた時は、中から綺麗な女の人が出てきて、「その絵をおいていきなさい」と冷たく言われたり、
砂浜の防風林の間に建っていた廃屋ともいえる家を描いていた時は、そこの住人が執拗に絵を描くのを止めろ、と言ってきて、頭にきたお父様はパレットナイフで絵を潰してしまったり。
ただし、お父様は、それに驚いた住人がいなくなったら、また描き始めたそうです。

確かに・・・、ある日突然、自分の家の前にイーゼルを立てて絵を描く二人組がいたら、私もやめろと言いに行く、と思います。
ちなみに澄也氏は油彩、北斗さんは水彩画を描いていたそうです。

と、こんな生活が北斗さん30歳になるまで、10年間続いたそうです。
特に仕事をしなくても暮らせるほど裕福だったため、父親について旅する時間が長かったそうです。

33歳になった頃、あまりにもブラブラしているから、という理由で知人が仕事を世話してくれます。
ところが、その仕事というのが大道具制作。
いきなり睡眠時間3時間の働きづめの生活が始まります。
そして、このタイミングで10年付き合った彼女と結婚。仕事を始めた事で、相手のご両親が結婚を許したそうです。

仕事は非常にきつく、何度か社用車をぶつける、という事故を起こし、結局、大道具の仕事は長く続きませんでした。
「でも、このタイミングで仕事を始めた事で、結婚できて良かった」と、北斗さんは言っています。
その後、転職をしながらも、子ども3人の家庭を築き、同業の奥様は銅版画工房を開きます。
あれだけ北斗さんを連れ回していたお父さんは、結婚後は干渉してこず、第一子誕生の連絡を入れた時はアユ釣りの真っ最中だったそうです。

そんな父親の変化を感じながらも、北斗さんの中でお父さんの存在の大きさは変わることはありませんでした。

「オヤジが強いのは、息子に影響する。飛び越えられないから、逃げる。」
と、北斗さん。

ある先輩作家は、
「あなたはお父さんのために作品を作っているでしょう」と、北斗さんに言ったそうです。

それが「本当にその通りだった」と。

そんなお父様が4年前に亡くなります。

そこで「呪いが解けた」そうです。

お父様の死をきっかけに、島田北斗さんの作品は今の様な形になったそうです。

私は2016年以前の作品を知らないので、どう変化したのかはわからないのですが
画面に定着したちょっと懐かしいアイテムたちの、ここにしかいられない感じが好きです。

【島田北斗略歴】

1969 生まれ

1995 多摩美術大学大学院版画科修了

   プリンツ21版画グランプリ展入選

2002 個展 Gallery惺SATORU (吉祥寺/東京)

    第70回日本版画協会版画展 準会員推挙

2004 個展 Gallery惺SATORU (吉祥寺/東京)

2010 第78回日本版画協会版画展 会員推挙 G賞受賞

    国際アートトリエンナーレ(大阪芸術大学)

    世紀のダ・ビンチを探せ 入選

2013 個展 櫻木画廊(谷中/東京)

2016   個展「子供のとき見た風景」Gallery惺SATORU(吉祥寺/東京)

2016 「Compilation 2016」Gallery惺SATORU (吉祥寺/東京)

2018 「COLLECTION-PRINTS&DRAWING」Gallery惺SATORU (吉祥寺/東京)

 

現在 日本版画協会会員

   銅版画工房ART BASE代表

10月11日(日)町田シバヒロ開催、「版画の凧揚げ」ワークショップを開催します。

昨年マチノワで開催して、大好評を博した木版画ワークショップの講師、石橋祐一郎さんと町田木版画ファンクラブがタッグを組んで「版画の凧揚げ」というワークショップを開催致します。

町田市の鳥「カワセミ」を木版画で摺って、凧にして飛ばしてみませんか?

カワセミの版は木版画作家の石橋祐一郎さんが作ります。

作った凧はおうちで飾り凧に出来るというお得な(?)企画です(^^)!

開催要項
2020年10月11日(日)10:00~

〈スケジュール〉
aグループ:10:00~

bグループ:10:30~

場所:町田シバヒロ(町田市中町1-20-23)

講師:石橋祐一郎

対象:小学生~大人
※小学4年生までは保護者の方の同席をお願いします。

定員:各回5名

参加費:1,000円 ※当日集めます。

所要時間:約45分ほど


持ち物:汚れてよい服装、お手拭き
※絵具を使いますので保護者の方も汚れてよい服装でお願いします。

お申込みはCOMMUNE BASEマチノワ「版画の凧揚げ」特設ページから

http://cb-machinowa.com/版画の凧揚げーシバヒロに凧を飛ばそうー/

【石橋祐一郎略歴】
1986 福岡県久留米市生まれ
2010 多摩美術大学美術学部絵画学科版画専攻卒業
2012 多摩美術大学美術研究科博士前期課程絵画専攻版画研究領域修了
日本版画協会会員


-新型コロナ感染予防対策 について-

①マスク着用、②手指の消毒、③ソーシャルディスタンスの保持
④参加者の検温実施

主催:町田市、YADOKARI
運営:マチノワ、町田木版画ファンクラブ、絵屋

*こちらのワークショップは2021年度開催まちだ○ごと大作戦認定「版画のまち町田」のプレイベントとして開催されます。

「山羊のメリーさん」こと美術作家、中村正さんのドールメイキングワークショップのチラシが出来ました。

9月21、22日開催の「山羊のメリーさんこと造形作家中村正さんのドールメイキング・ワークショップ」のチラシが出来ました!

動物達が楽しそうに飛び交っていますね!

こちらのチラシ、ご希望の方には郵送でお送りしております。
ご希望される方は絵屋のお問合わせページよりご連絡下さいね。

また、こちらのチラシを掲示して頂けるお店を探しています。
もし、「うちは大丈夫」という方、お知り合いのお店をご紹介頂ける方がいらっしゃいましたら、
お手数ですが絵屋までご連絡下さい。


umiusi99k@gmail.com 

もしくはお問合わせページより


どうぞよろしくお願い致します。
折り返しメール致します。

※チラシ送料は無料です。

コカ・コーラ

絵屋ワンデイギャラリー 島田北斗の銅版画「よくぼう」
島田北斗 「よくぼう」 銅版画 177×269mm 2020年 ¥6,000-

明日、7月18日(土)開催のワンデイギャラリーで展示する島田北斗さんの2020年の銅版画作品です。
モチーフはコカ・コーラの瓶ですが、タイトルは「よくぼう」。
制作意図については、明日、島田さん在廊して下さるとのことなので、その時聞いてみようと思います。
※7/18追記、島田さん諸事情あって来られなくなってしまいました。またお会いする時に作品について聞いてみようと思います。

でもその前にちょっとコカ・コーラの歴史を調べてみました。
コカ・コーラ、なかなか面白い遍歴を辿って今の姿になっているんですね。

薬剤師のジョン・S・ペンバートンがコカ・コーラの前進となるアルコール飲料を発明、売り出したのが1885年。当時、ソーダ水には薬効があると思われていたそうで、更にそこに「コーラの種子のエキス」と、当時はモルヒネ中毒を治す薬と思われていた「コカイン」を配合して、薬用酒として売り出したそうです。
いや、コカインも麻薬だよね、と現代人は思いますが当時はそう思われていなかったんですね。

コカインとアルコール入り飲料、飲んだら万能感がすごかったのではないでしょうか^^;
アルコールだけだって相当万能感あるのに・・・

ところが禁酒運動が激しくなってきて、この薬用酒を引っ込めざるを得なくなったそうです。
そこで、ペンバートン、今度は酒の代替飲料の開発を始めて、間違って水の替わりに炭酸水を入れて生まれたのがコカ・コーラだそうです。
ちなみに発売当初コカインは入っていたそうですが、1903年に排除されたそうです。
このコカ・コーラ、かなりの利益をペンバートンにもたらしましたが、なぜか1ドルという値段で権利を売り飛ばしてしまったそうです。そして利害関係が複雑であちこちに権利が移った数年後、エイサー・キャンドラーの手に落ちコカ・コーラ・カンパニーが設立されます。

この時代、飲料が瓶詰で販売されたことも珍しかったようです。そして、その「ボトリングの権利」というのを取得した工場経営者が全米各地にフランチャイズのボトリング工場を展開するという、ビジネスのお手本のような流れがありました。
すごいですね~。
こういうビジネスのダイナミックな歴史や事象を現代という地点から見るとビジネスもアートだな、と思ってしまいます。

コカ・コーラの瓶は1916年に標準化されたそうです。

それからもコカ・コーラの歴史は波乱に富んだものですが、ボトルが標準化されてから104年後の2020年、島田さんの作品のモチーフとなったわけです。

なんとなくコカ・コーラの歴史を調べてみましたが、自分がいつも目にしているモノの歴史をたどると驚くほど波乱万丈だったりしますね。

明日は作家本人になぜコカ・コーラなのかをしっかり聞いてみたいと思います。

そしてこれ以外にも、

島田北斗 「オヤジのセブンスター」 178×240mm 2017年 ¥5,500-



セブンスターと

島田北斗 「スーパードライ」 177×237mm 2020年 ¥6,000-

スーパードライや

前回ブログに登場したサントリー角などの作品についてもお聞きしようと思います。

絵屋のワンデイギャラリー

島田北斗・宮嶋恵子の作品展示

2020年7月18日(土)、12~17時

入場無料

会場:COMMUNEBASEマチノワ
   〒194-0021東京都町田市中町3丁目10-6

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